満たされた弱者

重度身体障害者、生活保護受給中。

現実に悪影響がありそうなアニメって

私はアニメが好きだ。
特に深夜アニメを見る。
週に20本近く見る。
部屋にポスターやフィギュアはないが、何か罪を犯したら「犯人はアニメ好き」って報道されかねない。

 

そういう私が見ていて「現実世界に悪影響をおよぼすんじゃないか」と思うアニメが1本ある。
サザエさんだ。
まず、深夜アニメと比べたら認知度が半端ない。
そしてアニメ版サザエさんは「戦後~せいぜい80年代の価値観」を引きずっていながらカレンダー上は現代である。
無邪気な視聴者は、携帯電話やゲーム機がないって変だよねとは思いつつ、
家族観については「これが当たり前の家庭だ」と思いかねないのではないか。

ちびまる子ちゃんは昭和40年代という明確な設定がある上に、登場人物が相当ファンタジーなので本気にする人はそうそういないだろう。
理想の家庭像を押し付けるようなものでもないし。
アニメ版サザエさんにはしばしば怖いなあと思わされる価値観、前提がある。

  • 妻は夫の付属物である
  • 男に家事をさせた場合、女は特別な感謝または謝罪をするべきである
  • 妻は家庭を守るのが仕事である
  • 子供はとりあえず勉強をしなければいけない。そこに理由は必要ない
  • 愛情があれば怒鳴ったり手を上げたりしてもよい

などなど。
例外的な夫婦も登場するが、それは「女房の尻に敷かれて可哀想なサラリーマン」的描写になることが多い。

私は70年代後半生まれなのでこういう価値観が当然だった時代を一応知っている。
けれど今はそこから脱却して、男性も女性も1人の人間として独立した意識を持ち、
子供にもそれを伝えていくことが健全な社会を構成するのだと思っている。
なのでサザエさんを見て不愉快になることは結構ある。毎週見てるけど。

原作のサザエさんは4コマ漫画で、今のアニメ版とはかなり異なる作風だ。
新聞で連載されていただけあって時代への風刺色が強い。
何故か昔、家に3巻と68巻があってそれだけしか読んだことはないが、
アニメで毎回出るような「一家で食卓を囲む」シーンはなかった。
そりゃ4コマだから。
あんなに優等生臭い家族観でもない。
威厳のある父、従順な母、お転婆だが思いやりのある娘、お人好しの娘婿、いたずらっ子の弟、聞き分けのいい妹、素直だがたまに頑固になる3歳児。
なんだこれは。なんだ、これは。

 

もうこれ以上説明しても伝わらない人には伝わらないだろうし、
わかる人には嫌ってほどわかるだろうからこの辺でやめておく。

 

ナタで人をぶち殺すアニメを見てもそれが普通だとは思う人はほぼいない。
でもサザエさんを見てあの世界が普通だと思う人はいると思う。

 

 

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